今回は自分の為に忘れない為に書きます。
昨日、2021年3月26日の朝9時42分に父が亡くなりました。
仕事中に母からLINEがあり、これから妹と死亡確認に行くという事でした。
10年以上前に肝臓癌と大腸癌になり大腸癌は手術で切除、肝臓癌は奇跡的に抗がん剤治療で治りました。
副作用も強く出たわけじゃなく(本人はそれなりにきつかったと思うけど)、詳しくは分からないけど僕は“奇跡的に”完治したんじゃないかと思ったし、家族とは「悪運が強い」なんて笑い話にもできていました。
それからは糖尿病でインスリン注射をしながら、壊死による足の小指の切断もありましたが、たまにお酒を飲んだり、タバコを吸う時期もあったりと完全ではないけど、一時期に比べれば考えられないくらい回復した生活を送れた時期も過ごしていました。
そして、昨年末に癌の再発が見つかり検査の結果は身体中に転移しているとの事でした。
頭蓋骨にも転移が見られもう厳しいと思いましたが、治療としては3ヶ月に一度のホルモン治療という事でしたので、命に別状はないんじゃないかと母と話していました。
なんせ悪運が強いので家族としても割と明るく病気とは向き合っていたように思います。
そんな中、先日夜中にトイレに行きたいと言い、1人では出来ず手伝いが必要になっていたので、母が付き添ってちょっと一人で立っている時に立ってられず腰を落とした衝撃で骨折して病院に搬送されました。
それから骨折の手術をする事になったんですが、手術の日になると発熱したりで延期が続いていました。
コロナもあり面会もあまりできなかったようですが、入院前の様子としては体のあちこち「痛い」と言っていたらしく、恐らくそれは“癌”の痛みだけれど湿布を貼ってくれと言われ身体中湿布だらけだったようです。
母は憐れんでいるように伝えてくれましたが、もちろん父の辛さも感じましたが母の看病疲れも同時に感じました。
「父の闘病の辛さ」と「母の蓄積していく心身の疲労」を感じたこの時に、全く看病も手伝いもしない薄情な息子の僕は、適度な所で逝ってくれた方が良いのかなと思いました。
自分を正当化するつもりもないけど、常に痛い思いをして家族や自分の家で過ごせない日が続くのと、自分が原因で自分の妻がもし命に関わるように疲弊していくのは辛過ぎるんじゃないかと思いました。
『もうええよ。』
って。
かと言って僕が何かを選択できる訳じゃないけど。
父の人生を振り返ると結構幸せだったんじゃないかなと思います。
受験には失敗したみたいだけど文字通り一生の友達が近くにいて、それなりに出世してマイホームも持ち、妻と娘と一緒に暮らし、遠くだけど息子家族と孫もいる。
息子は経済的にも精神的にもよりによって社会人になってからの方がめちゃくちゃ苦労かけたけど、たまの帰省では一緒に旅行したり酒飲んだりできて。
分からんけども。
高多分野球させたくて“江川卓”から取って『卓』って命名したけど、残念ながらサッカーに行っちゃったけども、全国大会で親戚中から応援されたりそれを通じて人間関係が充実したり。
息子としては本当に社会人になって逆に親戚に言えないほど苦労かけて、やっぱり離れて暮らしてるから年に数日しか会えないし、安心させられないし、楽させてあげたかったし、自慢の息子になるようもっと色んな面で親孝行したかった。
やろうと思えば出来たことをやらなかったというより、それまでの力が無さ過ぎて、後悔とはまた違う情けないという感情に近いし悔しいです。
うちの父は有り余るくらい僕のことが好きで、離れていても大人になっても愛情をたっぷりもらいました。
若い時は活気盛んでもあったようで、割と文句でも意見でも言わずにはいられない性格の父でした。
中学のサッカーの試合では外から野次飛ばしたり、出かけた先の駐車場の警備の仕方が悪いと怒鳴り散らしたり、そんなだから思春期の僕はあまり好きじゃなくて反面教師のようにしていたけど、僕の友達からは慕われていました。
中学の時にタバコで部活謹慎になった友達には、
「バカやねぇ。タバコ吸うならうちに来て吸えって言うとけ!そうすれば見つからんやろが」
とか言ってた感じです。笑
小学校や中学の僕の部活でも宴会隊長みたいな感じだったけど、高校では3年でもほとんど2軍だったから試合には来てほしくなくて絶対に来るなと言ってたけど、絶対に来てて3年の最後にはもう僕が諦めて言わなくなりました。
何なら僕の友達の試合も見に行くような感じだったから、本当に人が好きだったんだろうな。
支離滅裂に綴ってるけど、父の人生が終わり息子としては悔しさがあり悲しさがあり、もう少し思い出しながら綴ろうと思います。
とりあえず今日これから家族と一緒に熊本の父の元へ向かいます。
早く会いたいし、早く顔が見たい。
今日がお通夜で明日が葬儀で葬儀が終わったら燃やしちゃうから、あと1日くらいしか体とは一緒に入れない。
もうちょっといたかったな。
とりあえずこれから帰るね。